解説・考察│パナソニックのブルーレイレコーダーのサブスクについて調べてみた

この記事では、パナソニックのブルーレイレコーダーのサブスク(サブスクリプション:定額利用サービス)について、わかりやすく解説しています。

サービス概要

パナソニック公式通販において、ブルーレイレコーダーのサブスクサービスがあります。2025年2月現在の情報をまとめます。

契約中は、レコーダーを使用することができ、通常の使用範囲の故障なら、修理費用は負担しなくてもよいサービスです。途中買い取りもできます。

サブスクできる機種

サブスクできる機種は、全自動ディーガのみになります。

その他のディーガは対象外となります。

全自動ディーガはテレビ番組をずっと録画し続けてくれる優れたレコーダーですが、普通に購入しようとすると価格が高めなものです。

機種 録画チャンネル数 録画日数 4K対応
DMR-2X203 最大6ch 約16日間分 ハイビジョンのみ
DMR-4X403 ハイビジョン最大4ch+4K最大1ch ハイビジョン約28日間分+4K約3日分 4K対応

サブスク料金と契約期間

全自動ディーガの2つの機種のサブスクがあります。

月額料金は、機種によって変わります。より高性能なDMR-4X403の方が高く設定されています。

49~72ヵ月までは、機種に限らず月額330円(税込)で利用可能。

最大で72ヵ月(6年間)まで契約することができます。

月額料金

機種 0~48ヵ月 49~72ヵ月 73ヵ月目
DMR-2X203 1,540円 330円 契約満期終了
DMR-4X403 3,410円 330円 契約満期終了

 

支払い総額(最大)

機種 0~48ヵ月 49~72ヵ月 総額
DMR-2X203 73,920円 7,590円 最大81,510円
DMR-4X403 163,680円 7,590円 最大171,270円

 

途中解約と商品進呈について

途中解約の可否

いつでも途中解約可能です。

解約手数料について

48ヵ月までに解約した場合、解約手数料として2ヵ月分の利用料がかかります。49ヵ月以降に解約した場合は、解約手数料はかかりません。

機種 0~48ヵ月 49ヵ月~72ヵ月 73ヵ月目
DMR-2X203 3,080円 0円 0円
DMR-4X403 6,820円 0円 0円

商品進呈について

サブスク契約後49ヵ月目になり、解約手数料がかからなくなった状態で解約をした場合、レコーダーは契約者に進呈されます。つまり、自分のものになります。

ただし、49ヵ月以降も契約を続けている間は進呈されず、パナソニックからレコーダーを貸与されている状態になるので注意が必要です。

49ヵ月以降は、いつでも解約手数料はかからず、解約した後はレコーダーを進呈されます。その後、72ヵ月まで契約を続けることができます。

73ヶ月目で契約が満期になった際は、当然解約手数料はかからず、レコーダーは進呈されます。

なお、48ヵ月までに解約した場合、解約手数料がかかりますし、レコーダーは進呈されません。

49ヵ月以降に契約継続することに関する疑問と考察

「じゃあ49ヵ月目になったら解約して商品を自分のものにしたほうが得じゃない?なんのために、49ヵ月以降も72ヵ月まで契約するメリットがあるの?」と普通は考えると思いますが、契約中は、通常使用で故障した場合に修理費用の負担をしなくてもよいという保証があります。

つまり、49ヵ月以降も契約を継続する理由は、この故障時の修理費用を負担しなくてもよいというメリットのためになりそうです。

49~72ヵ月までの月額費用の合計は、どの機種でも7,590円ですので、これがある意味で保険料という形の支払いになると考えてよいでしょう。当然のことながら、49ヵ月以降で、72ヵ月より前に解約すれば、49ヵ月以降の支払総額は7,590円より安くなります

49ヵ月以降の場合、いつまで契約を続けるかが判断ポイントになりそうです。

レコーダーのサブスクに向いている人/向いていない人

向いている人とは

全自動ディーガを使ったことがないが、全自動録画に興味があるというのが前提条件。

しかし、いきなり大金を払って購入することをためらっており、まずはサブスクで試してみたいと考え、もし自分に合わなかった場合は、解約手数料を払ったとしても、大金をはたいて買ってしまった場合の後悔に比べればマシだと考えられる人が向いています。

また、契約中は、レコーダーは自分の所有物ではなく、あくまでパナソニックから貸与されているものになるので、大切に扱うことができる人が向いています。

向いていない人とは

市場価格で購入したほうが安く入手できると考える人は向いていません。

また、支払い総額を考えずに、見かけ上の月額料金だけで判断してしまう人も向いていません。

上述の通り、契約中は、レコーダーは自分の所有物ではなく、パナソニックから貸与されているものになるので、大切に扱うことができない人は向いていません。

サブスク支払総額と市場価格の比較と考察

全自動ディーガを通常購入する場合、この記事で紹介した機種だと、ネットショッピングサイトでの価格は2025年2月上旬現在、次のとおりになります。なお、家電量販店で購入する場合はこの価格よりも数万円は高くなるでしょう。

  • DMR-2X203:67,000円~
  • DMR-4X403:148,000円~

それを踏まえた上で、サブスク料金と比較した表が次のとおりです。

機種 49ヵ月目で解約 73ヵ月目で解約 市場価格
DMR-2X203 73,920円 81,510円 67,000円~
DMR-4X403 163,680円 171,270円 148,000円~

比較結果

価格だけで単純に比較した場合、次のようになります。

49ヵ月目で解約した場合、いずれの機種も市場価格より約10%割高である。

73ヵ月目で解約した場合、DMR-2X203の場合は、市場価格より約20%割高である。DMR-4X403の場合、約16%割高である。

注意事項

注意事項として、この表の市場価格はネットショッピングサイトでの販売価格を調べたものであり、実店舗の家電量販店などと比べ、相当安いということです。

ネットショッピングサイトは家電量販店よりもはるかに安く売られていることは広く知られていることだと思いますが、家電量販店で購入する場合は価格が高くなる傾向があります。したがって、仮に家電量販店での価格とサブスク支払総額を比較した場合、割高のパーセンテージは小さくなります。

また、ネットショッピングサイトの市場価格は値下がりをする可能性があります。この比較結果の数字はあくまで2025年2月時点のものに過ぎず、当然値下がりが起きたら、サブスク支払総額の割高感は大きくなります。

なお、サブスク中は通常使用における故障時に修理費用がかからないという保証があるので、単純な価格だけの比較だけで判断できないこともあります。割高の分を、もしものときの保険代と捉えたら、また見えてくるものが違うと思います。

考察

49ヶ月目になり、解約手数料がかからなくなってすぐに解約した場合が、もっとも安くレコーダーを自分のものすることができます。

この場合の金額は、2025年2月現在では、ネットショッピングサイト(ヨドバシドットコムやAmazonなど)のディスカウント価格と比較すると、それほど大きく変わらないという結果になりました。

しかし、ネットショッピングサイトの市場価格には注意が必要です。なぜならば、市場価格は値下がりする可能性があるからです。

ブルーレイレコーダーは発売されたばかりの時期は高い価格で売られていたとしても、1年ほど経てばもっと安くなる可能性が高いです。

この2機種は、いずれも2024年10月発売のモデルになります。したがって、この記事を執筆した2025年2月現在では、まだこの2つの機種は発売されてから日が浅いということになります。それは、まだ市場価格が高いまま推移している状況といえます。

もし、2025年の年末頃にかけて値下がりが起こった場合、サブスクの支払総額と比較すれば、市場価格で購入したほうが数万円もお得という状態になる可能性があります(サブスクの料金が今後もこのままの金額で続いた場合)。

つまり、レコーダーのサブスクを利用するかしないかを考えた場合、市場におけるレコーダーの値下がりの可能性について考慮したほうがよいといえそうです。

なぜパナソニックはレコーダーのサブスクサービスを始めたのか考察

サイト著者はパナソニック関係者ではないので、この項目に限っては憶測で解説していることに注意して読んでください。

全自動ディーガは高くてあまり売れないことが理由か

上述のとおり、全自動ディーガをネットショッピングサイトで通常購入する場合、価格は次のとおりになります。

  • DMR-2X203:67,000円~
  • DMR-4X403:148,000円~

前者はともかく、後者は15万円近くします。

この価格帯のレコーダーは消費者にとって気楽に手を出せるものではないと著者は考えています。

したがって、パナソニックにしても、この価格帯のレコーダーは多く売れないことを気にしている。なんとか全自動ディーガで利益を上げるためには、別の売り方で利益を上げたらどうだろうと考えた。

サブスクなら、従来のターゲット層以外の集客ができると考えたのではないでしょうか。

まとめ

パナソニック公式通販の全自動ディーガのサブスクについては、公式サイトをよく読み、自分にとって向いているか、向いていないのかをよく考えて判断しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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